2019年05月17日
火葬後の遺骨が永遠の別れで納められるカロート
人が亡くなると本人の遺志あるいは、喪主や近親者の意向に従って葬儀の型式が選ばれて通夜と告別式が行われます。遺体は最後に火葬場で火葬に付されて遺骨となり、近親者によって骨壺に納められると自宅へ戻るのが一般的です。
遺骨は生前、故人から近親者に希望が伝えられない限りいずれ先祖代々のお墓に埋葬されることになります。但し、その時期については決まりがあるわけでないので、埋葬時期はいつでも良いわけです。従って、骨壺が火葬場からそのままお墓へ直行して埋葬されるケースもあるようです。
しかしながら、葬儀終了後は亡くなった人の生前の気持ちを考えて、四十九日や一周忌等、一区切りとなる節目の期間が過ぎ去るまで埋葬しないケースが多いようです。自宅に戻った遺骨は埋葬されるまで位牌とともに自宅の仏壇に安置されるわけです。
こうした一区切りの期間が過ぎることで喪主や近親者も故人との永遠の別れをする心の整理ができてくるということです。埋葬する場合、墓地で親族の希望する型式で納骨式を行いますが、参列者が一人ずつ墓前で挨拶して焼香が終わったら骨壺をカロートに納めることになります。墓前におけるこの儀式の準備やカロートの開け閉め、あるいは、遺骨のカロートへの納骨等の作業は墓地管理業者が行ってくれます。こうして、カロートに納骨された遺骨は先祖の人たちに加わって永遠の眠りにつくわけです。