2019年03月25日

故人の遺言でお葬式を出さない時には直葬の選択肢も

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故人の遺言に遺族に向けて、お葬式を出さないでほしい旨が書かれていた場合、遺族はどうしたものかと悩むことになります。自分が無くなった後のための、遺族たちに残すメッセージでもありますので、尊重をしないわけにもいきません。

正式な書面であれば最終的な法律関係を定めるためにも、故人の意思表示になります。願いとして家族が全員で力を合わせて、仲良く暮らすことを希望している内容であれば、特に法的なことは意味合いとしてかかわらないものの、メッセージには違いはありません。

お通夜も告別式も出さないでほしいと書いてあったとしても、実は法律的には意味がないです。遺族も相続人としてもそのメッセージを厳守することはないので、お葬式を出しても問題はありません。それでも遺言を優先するのであれば、葬儀はしないという選択をすることも可能であり、その場合は火葬場に直接送ることになる直葬です。直葬を選択するケースとしては本人が希望をすることもありますが、お葬式を出す費用がなかったり、特に決まった宗教を持っていないとか、お葬式を出すこと自体が煩わしいこともあります。メッセージを優先するときには、他の親族や知り合いなどから、理解を得られるかは課題です。