2018年01月19日
お葬式や法要を行うには祭壇の設置が必要です。そこにはいろんなお供え物やお花などが飾られますが、一番上の段には故人の顔写真である遺影が飾られます。その遺影を飾るには、まず最初にその写真自体の大きさを拡大しなければなりません。そのために昔も今もそのための技術処理のための機材が葬儀業者の会場には設置されています。かつて今のようにパソコンがほとんど存在しない時代では、写真をコピー機でコピーし、それをさらに拡大して作られていました。元の写真はその時点でご遺族に返却しています。拡大されたコピーの写真用紙は、額縁に入れて設置されますが、私服姿などで気取った姿で映されてるのは有名芸能人くらいで、多くの一般市民の場合だと喪服姿に加工されて飾られていました。喪服姿への加工では私服姿の上に黒色の紙をカッティングして貼り付けるなどしている場合もありました。そのために当時の加工された遺影の写真用紙を見ると、今と違って大雑把に加工されてることを容易に見抜くこともできたりします。それに対して現在は基本的にデジタルデータを使用します。今はパソコンやデジタルカメラが普及して加工するためのソフトも充実しています。写真はデジタルカメラで撮影された写真を使用し、SDカードまたはUSBメモリーからパソコンへ取り込みます。もちろん元の写真やメモリーカードは返却します。コピーされて取り込まれた写真はソフトを使って拡大と加工を器用にされたうえで、プリンターで印刷されます。それを額縁に入れて飾られます。そのため昔と違って加工の出来栄えが精巧に出来上がっています。また今の時代は昔と違って葬儀のスタイルも比較的自由に行う人が増えてきました。そのためにご遺族などの意向などを反映させたうえで決められます。その際に昔のように喪服姿の正面を向いた真面目顔ばかりではなく、私服姿が当たり前になりつつあるし、その表情や角度も多様化してきています。