
2017年01月20日
白木ではなく生花祭壇を取り入れる人が増えている

祭壇は、葬儀式に用いられる壇のことをいいます。遺影写真や供物や飾って、故人を偲び供養する意味合いがあります。仏式の葬儀の場合は、この壇の前には経机が置かれて、お坊さんが読経をします。伝統的に、白木が用いられてきましたが、近年、生花を選ばれる方も増えています。キリスト教の場合は、お花を飾り十字架を設置します。神式の場合は、神饌物(しんせんもの)や幣帛(へいはく)という神道の儀式にならったお供えものを飾ります。
2000年初頭ごろから、レンタルに過ぎない白木祭壇に何十万、という費用を払うことへの疑問や、家族葬の増加に伴い、祭壇の小規模化する傾向が増えてきました。そのため生花を選ばれる人が増えていきました。葬儀社側でも、花の仕入れの工夫や、花の種類を工夫するなどして、白木と大きく変わらない費用体系で花を選べるようになりました。2000年代後半には、この傾向は大きく広がり、現在では白木と並ぶ主流の形となっています。
葬式の花は、「白い菊」と相場が決まっていましたが、近年では、洋花をふんだんに取り入れたり、赤やピンクなどの色花も多く用いられるようになっています。故人が好きだった色などを盛り込んで、その人らしさを出してお飾りするという葬儀社も見られはじめています。








