2017年02月07日

祭壇には宗教によって様々なものがある

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お葬式で正面に鎮座している祭壇は、葬式・告別式用の装飾壇のことをいいます。遺影や供物を飾り、そ周りを供花で囲んで、故人を偲ぶという意味があります。仏式祭壇の場合はその前に教机がおかれ僧侶が読経をします。キリスト教式の場合も神父や牧師がその壇に向かってお祈りを捧げます。お葬式をあげる宗教によって種類が異なり違いがあります。白木で作られたものは日本のお葬式における代表的な形です。仏式のお葬式で最も一般的です。現在のような白木が使われるようになったのは戦後からです。戦前には白木でつくった輿にお棺を入れて墓地まで運ぶ「野辺送り」という見送りかたがありました。この白木の輿が今の形になったといわれています。

、白木の温もりの中にも厳粛な印象を与える一方、儀式的なイメージが強くなるところがあります。また仏式の要素がとり入れられているため、ほかの宗教でのお葬式には向いていません。葬儀社からレンタルをすることになるため、使用料がかかります。他にはお花で飾る形もあります。最近増えているのはこの形です。またテレビなどで芸能人のお葬式でよく見かけます。白木と並んで一般にも人気があります。白木とは違い、宗教色がほとんどないため、宗教を問わず、また無宗教のお葬式にも対応できます。花には生花の場合と、造花の場合があります。生花の場合には費用が高くなりますが、白木や造花と異なり、故人のためだけに用意されたもので見送りができることが人気の要因のひとつでしょう。

数は少ないですが、神式のお葬式をあげるときのものもあります。素材は白木が使用されることが多いですが、形状が異なります。神道の三種の神器を飾ることが必須となっています。三種の神器は鏡(八咫の鏡)と刀(天叢雲剣)と勾玉(八尺瓊勾玉)の3つです。これらのレプリカを飾ります。飾り方は中央に鏡を、刀と勾玉は脇に五色旗に吊るします。また、キリスト教のお葬式は本来教会であげます。そのためキリスト教式は教会の祭壇にクロスなどを敷いて飾り付けをするというシンプルな形です。斎場でキリスト教式のお葬式をあげる場合には、各斎場によって各宗派のものを模した形が用意されています。最近になって、オリジナルなものを準備する人も増えています。これは宗教色がなく、また自由度も高いので会場の広さを問わないという利点があります。素材も自由なので、金属やガラスなどでつくられたものもあります。オリジナルで、そのお葬式1回だけのものですから費用が高くなる可能性があります。親族と費用面や宗教面を考慮しながら決めることが大切です。